1. 起こり得るトラブル
・著者自身や所属機関の信頼・評価が低下する。
・不当に高額な掲載料金を請求される等、投稿料に関わるトラブルが発生する。
・論文の撤回が認められず、他のジャーナルへの再投稿ができなくなる。
・質の保証されない論文が出回るため、査読論文や学術雑誌全体の信頼に悪影響を及ぼす。
・論文の長期的なアクセスが担保されず、突然閲覧できなくなる可能性がある。
2.特徴
・料金や編集に関する情報が明示されていない場合が多い。
・査読の期間が極端に短い。短期間での論文発表をPRしている場合もある。
・論文撤回や著作権譲渡に関する説明がない。
・有名な学術誌と酷似したロゴや名称を使用する。
3. チェック手段
1)チェックツールによる確認
・Think Check Submit (日本語版はこちら)
2)学術文献データベースへの採録状況の確認
・Web of Science (Clarivate Analytics社)
・Scopus (Elsevier社)
3)オープンアクセスジャーナルのリストへの掲載状況の確認
・Directory of Open Access Journals (DOAJ)
4)組織・団体への加盟状況の確認
・COPE(Committee on Publication Ethics)
出版規範委員会(英国の非営利組織)
・OASPA(Open Access Scholarly Publisher's Association)
オープンアクセス学術出版社協会(オープンアクセスの推進等を目的とする業界団体)
4.ハゲタカ学術集会
会議や学会発表の査読をきちんと行わず、参加費などの売り上げ収益目的で開催される学術集会。以下のチェックツールがある。
・Think Check Attend
信頼できる会議の特定を支援するチェックリスト
5.ハゲタカジャーナルについての参考情報
・北海道大学附属図書館
注意が必要な「怪しいジャーナル」
・京都大学図書館機構
粗悪学術誌に関する注意喚起
・九州大学附属図書館
ハゲタカジャーナル(注意喚起)
・熊本大学URA推進室
ハゲタカジャーナルへの投稿リスク・ハゲタカ学術集会への参加リスクについて(注意喚起)
CiNii Researh [日本語文献]
Google Scholar [学術文献]
J-STAGE
J-GLOBAL
厚生労働科学研究成果データベース
PubMed [使い方動画/PDF]